命名法

さて前回の「分類」に続いて今度は「命名法」を解説するよ。

とりあえず座学的な部分で紹介しておくと一般的に命名法のことを
「IUPAC命名法(International Union of Pure and Applied Chemistry)」
っていう。
一応慣用名として「体系的命名法」っていう呼び方もあるけど、基本はIUPAC命名法で覚えて間違いないよ。

では紹介していくね。

■体系的命名法

さて色々と新しい単語が出てきたね。
覚える事も増えるけど順序を守ればそんなに難しくないからゆっくり読んでみてね。

①分子中で1番長い炭素鎖を探す。(基本構造の命名)
※同じ長さの炭素鎖がある場合は、枝分かれが多くなるものを選ぶ

ちなみに高校の化学の復習だけど炭素鎖の数(単結合のみの場合:alkane(アルカン))で以下のような名前がつくよ。
C:methane(メタン)
C2ethane(エタン)
C3propane(プロパン)
C4butane(ブタン)
C5pentane(ペンタン)
C6hexane(ヘキサン)
C7heptane(ヘプタン)
C8octane(オクタン)
C9nonane(ノナン)
C10decane(デカン)
あとここでは英語表記を覚えたほうがいいよ。
なぜなら黒文字の部分を変えるだけでアルケン(alkene)、アルキン(alkyne)にも対応できるからね。
(例)C=C:ethene(エテン)
C≡C:ethyne(エテン)

②官能基に順番をつける。
※官能基を忘れてたら「有機化合物の分類」を読み直してね。

官能基には順位(下図の上から優先)に従った順番があって以下のとおりになる。

規則として
・1番優先順位の高い官能基が接尾辞
・それ以外の官能基は接頭辞
になる。

大原則は紹介した2つになるよ。
その他で重要なものは例を見ながら解説するね。

(例1)

まず炭素は見たまんま単結合のみが5つ繋がっている”pentane“だ。
で、ここから接頭辞接尾辞を考える。
一番優先順位が高い」官能基はOHだね。
この官能基の位置は左から数えると4番目右数えると2番目なわけだけど
この場合は左右から数えてより若い番号を優先する決まりがあるんだ。
これにより接尾辞は “2“と”-ol” で “2-ol” となる。
そして最後に接頭辞は残ったNH2接尾辞と同じ方向から数えると3番目になるから
3“と”amino” で “3-amino” となる。
で結果として
“3-amino”(接頭辞) + “pentane”(主鎖) + “2-ol”(接尾辞)
3-aminopentane-2-ol
になるってわけ。

(例2)

ここで解説忘れがあったので追加。
この例では官能基の変わりにCH3(methyl基)がついてるよね。
「有機化合物の分類」でも紹介したけど
炭素骨格:CとHだけで構成されたもの
官能基:OやNなどC以外のものも含まれるもの
だね。
だからこのCH3「置換基」っていう扱いになるよ。
この辺は少し曖昧な感じになってしまうけど一先ず
「主鎖についているH以外のもので官能基でないもの」
「置換基」っていうんだ、っていう認識でOK。

で、続きます。
この置換基が複数ある場合は、その数だけ頭にdi(2個)、tri(3個)、tetra(4個)がつくよ。
炭素は例1と同じく”pentane“だね。
そして置換基であるCH3(methyl基)が2つ(di-)あるから

“di” + “methyl”(接頭辞) + “pentane”(主鎖) + (接尾辞なし)
これに例1の官能基と同様に置換基を若い番号からとっていって
2,3-dimethylpentane
になるってわけ

人によっては長い英単語を見るだけで毛嫌いするかもだけど、原理原則を抑えていけばそこまでややこしいものではないよ。
一度覚えてしまえば楽になると思うから腰を据えてじっくり理解してね。

ではまた次回。

© 2017 猫でもわかる有機化学

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